在宅でのターミナルケア(終末医療)を選択し看護と介護で得た体験談

ターミナルケア

認知症も発症し、末期がんでもあった
叔母の看護と介護を経験した事
から言える今の想い

最後を迎えるまで叔母にとって
慣れ親しんだ家で

過ごさせてあげたい
願いを込めての選択から始まった

看護と介護は大変だ
不安という印象がもちろん強いと思います

しかし、知らないだけ
現代の在宅医療の連携制度は
なかなか素晴らしい事も多い
のです

知れば医療的なことは、まず問題ないです

それと同様に、介護・看護する人
介護・看護される人の気持ちも
問題なく解決してもらいたい

もちろん私にとって、経験し
今一番に思える
楽しさと笑顔が 溢れていた数十年間だったのか
という事も伝えたい





在宅でのターミナルケア(終末医療)を
選択し看護と介護で得た体験談

今、もしくは これから 
在宅看護、在宅介護を頑張る 
あなたへ

今、介護 看護をされている 
あなた

今されている方は、
毎日大変だろうと思います

本当に お疲れ様です
頑張ってますよ あなたは

あなたの頑張りは周りには
伝わっていないのかもしれないけれど

あなたにとってプラスにしかならないです
だから どうか めげないで下さい

自分が楽しめる様に向き合えることを願っています

でも、もう無理と思ったら近くの人に
助けを求めてください

これから介護、看護をされる 
あなた

大丈夫。
心配よりも先ず
焦らず一歩ずつ望んでほしい

在宅を選ぼうと思っているという事は
相手の尊厳を大切にされて
思われての事でしょう

あなたの選択は意味のある事だと思います

自分の頭の中に置いていてほしい事


今既にされているあなたも、
これからされる方も

疲れたらしっかり休む事も大切です
気晴らしも しっかりしてください
美味しい物も 食べてください


介護は したことのある人しか
分からないこともある

しているから わかること
あると思います

これからすることによって
気付く事
もあります

そんな中、
あなたが倒れてしまっては
上手くいくことも いかなくなります



自分にとっての休息はとれる時に
しっかりとってください

これから在宅で介護・看護を
するにあたって (医療編)

訪問診療(お医者様)
在宅看護(看護師)ステーション
●在宅介護(ケアマネージャー)の
 事業所(介護認定など)

この3つを先ずは決めなければなりません

訪問診療の病院


叔母にとっては 
ガンの診療をしていただいていた病院は
家から少し離れた総合病院でしたので

在宅で医療を受けるには
叔母の家の付近で来てもらえる
お医者様を探さなければなりません
でした。

訪問診療をしてもらえる事業所は、
地域や自治体によっても
違うでしょうが
事業所から何キロ圏内など
決まっていることの方が多いです。


入院していた総合病院でまず相談し
(病院では在宅医療など相談窓口があることが多くなっている)
在宅診療可能の病院の一覧を貰えました
ネットでも調べ、
叔母の家がある管轄の区役所にも行き
一覧を頂きました


在宅診療の病院一覧から、
どの科のお医者様に来ていただくか
選ぶ事が大切です

勿論 先生との相性も大切です

それと叔母の場合は
外科の先生であることが選ぶ
重要なポイントでした(病状から考えて)

ですので外科メインでされている
お医者様に連絡を取り来ていただきました

病院一覧には
何科が専門なのかも記載されているので
決めるポイントになると思います

記載がない場合は
病院を調べて確認すればよいのです

記載がたくさん書かれている場合の目安としては、
一番最初に記載されている科が
メインのことが多いです
(例 外科、内科、小児科・・・
 などの記載場合 メインは外科)

在宅看護(看護師)ステーションの事業所を決める


叔母の場合は在宅で
点滴の必要がある事
(末期がんであることから今後
 ●動けなくなる可能性も高い 
 ●痛み止めも含め24時間点滴も
  可能性高い)ので

お医者様とは別に
看護師さんにも来てもらうことは必須でした
こちらも総合病院などで調べました

介護をうけるには介護サービス
(ケアマネージャー)事業所


こちらは叔母の家近くの事業所に
お願いをして来ていただきました

介護保険などサービスを受けるに当たって
教えていただく事もあるためです

色々な介護面でのサービスなども
説明してもらえます

医療編の結果

在宅診療のお医者様、看護師さん、
ケアマネジャーが連携を
とってくれる体制が既にできていたので
医療の方はまずは安心です。

困ったことがあれば相談にも、
もちろん乗って下さり
総合病院よりも力強い味方とさえ感じました

本当に、近い存在の頼れる見方でした

色々な話をする事も必須です

介護者・看護者とどのように
向き合えば 前向きに
過ごせるのだろう
(向き合い編)

と考えておられるあなた

1 相手に対して 尊敬の念
  持って下さい
2 相手が 今 何を望んでいるか 
  観察して下さい
3 相手が どんな事をしたら 
  気持ちが楽になれるか
  尊厳を維持できるかを考えて下さい
4 相手と 笑顔で話をして 
  共に 笑って下さい

私は 介護、看護をするにあたって
このことに目を向けるよう
励みました

こんな私にできたのだから
あなたにもできないわけがない
大丈夫です

1 尊敬の念

どんな方に対しても
尊敬の念を持つことは重要です
相手に対しての見方が変わるからです

横柄な態度をとる方がいたとしても
何かしらの 良い部分を探して
欲しい

良い部分が無くても
それはある意味
尊敬と成り得ます

どんどんと掘り下げていってほしい

様々な経験や考え方は
人それぞれ違うものです

どんな事からでも
自分自身にとって

学べる事がある  良い事、悪い事からでも

その人の本質も見ることができる
環境なのです


相手を軽く見てはいけません
そこから何も生まれないからです

2 相手が何を望んでいるのか観察

言いたくても言えない場合も
多くあると思います

些細な事なら
尚更


観察を怠らない事です

日常の自分の動きを
考えてみるのも一つだと
思います

朝起きて
歯磨きをして
顔を洗って
ご飯を食べる とか

何気ない日常の一コマだが
看護者、介護者にとっては
その一コマが
思うようにできているか
わかりません


だからこそ
観察です

出来ていなければ
その事に対して
何が出来るかを
考えてあげればいい


何が最善なのかを
(その人にとって 無理のない具合で)

3 相手の気持ちの楽さ 尊厳の維持


相手の気持ちが 軽く 楽しくなれる事
考えてほしい

その方の尊厳を大切に守ってあげてほしい

その人には生きてきた中で
どの様な事を
望んで生きてきた


どの様な事に対して
大切にし対応してきた


様々な事があると思います

その方の 心が少しでも楽に過ごせる様に
相手の立場になって
考える努力をしてほしい


尊厳という点で
叔母の簡単な出来事で言うと
オムツです

動けなくなってからは
テープで止める オムツに
なってしまいましたが

まだ動ける時は
パンツタイプのオムツにしていました
尿取りパットなども活用です

自分で今までパンツを普通に履いていたのが
急にオムツに変わる…


受け入れがたい事実だと思います

でも今は、色々なメーカーさんが
状態に応じたオムツを
販売してくれています

嬉しいことです

いきなりオムツではなく、
今の状態を見極め
それに合う下着を選ぶ事も一つです

叔母もパンツタイプは抵抗なく履いてくれてました

用意した私まで 
嬉しく感じる事もできたのです

洗髪もそうでした

顔や体は温タオルで拭くことが可能ですが
なかなか髪の毛を洗うことは
難しくなっていきます

簡易の泡シャンプーなども売られていますが
気持ちの良いものではないだろうと思っていました

実際 私自身使ってみましたが
何度も使用したい とはなりませんでした

このような事に対しては 
訪問看護師さんに相談をしました

髪の毛を洗ってあげたいけど方法あるのかな?と

看護師さんが提案して下さったことは
ベットで寝ながら
髪の毛を洗う事でした

病院でもないのにそんな事が出来るのかと
驚きました

しかしタオルとビニールをまくら位置に敷き
お湯を用意など諸準備(家にあるもの)をし
布団を濡らさず寝たまま
洗える事が可能になった

ついでに足湯もして足の裏の硬くなった
角質も改善されました

本当に気持ちよさそうにしていた事が
嬉しかった

看護、介護など知らない事が本当に多い
でも聞くことで知ることもでき
解決していく
事ができる


それの積み重ねで日々進めることができる
ちょっとしたことからでいいと思います


心穏やかに過ごすためにしたことは
叔母にとって歌を聴く
クラシックを聴くことが好きでした

部屋のテレビで悲しいニュースなどを
見るより

オーケストラのDVDや
四季折々の花のDVDを流していました

叔母の場合はお花が好きということもあり
生花はさすがに菌を
運んでくることもあるので止め

お花の写真やポスター、造花を部屋中に
飾ったりもしました


いつも笑顔でその花を私に紹介してくれていました

その方の好きなものを飾ったり、
視覚から入れることも
楽しさや喜びに変わると実感しました

4 相手と笑顔で話す事

色々な話をすることで
今まで楽しかったこと
好きな事
相手をより知ることができる手段の一つです

相手の考えてきたこと
経験してきたこと

色々な情報を知ることが
できるのです

その人の話を聞いてほしい
話をしてください

不自由になってしまった相手にとって
元気な頃の思い出は
光り輝いている事も多い

認知症にまでなった叔母も
昔の事の方が
今の事のように
思い出として残っていました


そこに自分が、相手に対して笑顔を出していけば
笑顔で話してくれるでしょう

基本的に笑顔で話される事に対して
嫌な人はいません

穏やかな心というものは
相手にも届くのです


話をすることによって
1、2、3、の事柄も
深く知ることができる


気付く事ができる


笑顔が相手にも伝染すれば
お互いに
笑顔で心穏やかに
過ごせる時間が
増えるしかない
からです

自分ではどうしてよいのか
わからない時

上記に述べた事以外にも
自分では
解決できない事もあります

叔母の事でいうと
歯磨きです(しかも入歯)

コップと歯ブラシ、洗面器を
渡して磨いてくれていましたが
入歯という事に対して
概念が無くなっていきました

そうすると
口からの口臭が酷くなっていきました

磨いているかと聞けばもちろんの事ながら
磨いていると答えるでしょう

介護経験の無かった私は
解決法を見つけるしか無いのです

このような時も
ちょうど悩みが出た時家に
来てくださっていた
ケアマネージャーさんに聞いた事によって

訪問歯科もあるということが分かったのです

おススメの歯科の先生を看護婦さんと
ケアマネージャーに聞き来ていただいた

さすが歯科医師の先生、取れなかった入歯も無事に取れて
そしてもちろん口腔内も綺麗にしてもらえた

お医者様、看護師さん、ケアマネージャーと
話を色々するべきなのです

知恵を貸してもらうべきです

他に家族がいてるなら
その方にも相談すべきです


勿論自分でも調べる事も大切ですが

周りの携わっている方の知恵を含めたら
不安への活路は必ずあります

少しでも楽しい時間を共有できるように

まとめ

在宅でターミナルケア(終末医療)を選ぶということは
その方にとっては安息の場所であるから
選ばれたのだと思います

しかし介護、看護する側には、それ相応の
覚悟と忍耐があることも
忘れてはいけないのが現実です

私は、叔母の介護、看護をするにあたって
家族の支えももちろんありました

色々な方の支えがあってこそ
過ごせたのだと思っています

その支えの中、叔母の
介護と看護ができたこと

嬉しさや楽しさを近くで感じる
経験が出来たこと

覚悟や忍耐よりも、
感謝の方が増している事実がある

大切な人なら尚更 
一緒に過ごせる時間を大切に
選べるなら、選んで過ごして欲しい
かけがえのない時間の共有として


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